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香木図鑑

香りの源となる貴重な香木の世界をご紹介します。それぞれの香木が持つ特徴や産地、香りの系統を知ることで、お香選びがより楽しくなります。

香木とは

香木とは、樹木自体やその樹脂が長い年月をかけて熟成し、独特の香りを放つようになったものです。 産地や樹種、熟成のしかたによって香りの系統が大きく異なり、香道や調香の世界では繊細に聞き分けられ、格付けされてきました。

ここでは代表的な香木・香原料について、香りの系統や主な産地を一覧でご紹介します。 気になるものがあれば、下記の詳細解説もあわせてご覧ください。

香木一覧

名称 香りの系統
沈香(じんこう) 甘さの中にほのかな苦みを感じる香り
白檀(びゃくだん) 甘く軽やかで、まろやかな香り
竜脳(りゅうのう) ミントを思わせる、鋭く清涼感のある香り
丁子(ちょうじ) スパイシーで刺激のある、温かみのある香り
桂皮(けいひ) 甘くスパイシーな、シナモンに似た香り
甘松(かんしょう) 土や根を思わせる、深く落ち着いた香り
大茴香(だいういきょう) 甘く華やかな、八角に似た香り
安息香(あんそくこう) バニラを思わせる、甘く柔らかな香り
貝香(かいこう) 海のような磯の香り
山奈(さんな) スパイシーで温かみのある香り
藿香(かっこう) 土っぽさと甘さをあわせ持つ、独特な香り

沈香(じんこう)

沈丁花科の常緑高木の中に樹脂が凝縮して出来たもの。大変希少価値のある香木です。精神の鎮静作用にすぐれているといわれています。

香りの系統甘さの中にほのかな苦みを感じる、奥行きのある香り
主な産地ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア

白檀(びゃくだん)

白檀科の半寄生常緑高木。芯材の部分から甘く清涼感のある香りがします。インドのマイソール産が最も良質とされています。殺菌、鎮痛など幅広く使用されます。

香りの系統甘く軽やかで、乳製品を思わせるまろやかな香り
主な産地インド(マイソール地方)、インドネシア、オーストラリアなど

龍脳(りゅうのう)

フタバガキ科の常緑高木より採取される白色の結晶。防虫剤として有名です。薬用としては去痰薬などに使用されます。

香りの系統ミントや樟脳を思わせる、鋭く清涼感のある香り
主な産地インドネシア(スマトラ島・ボルネオ島)

丁子(ちょうじ)

フトモモ科のチョウジ木のつぼみを乾燥させたもの。クローブと呼ばれ、スパイスとして有名です。薬用としては健胃薬や鎮痛剤に使用されます。

香りの系統甘く濃厚で、ピリッとしびれるような香り
主な産地インドネシア、ザンジバル

桂皮(けいひ)

クスノキ科の植物の樹皮。シナモンと呼ばれ、スパイスとして有名です。薬用としては健胃薬など幅広く使用されます。

香りの系統シナモンやニッキと同じ爽やかな香り
主な産地中国、ベトナム

甘松(かんしょう)

オミナエシ科の草木の根。茎を乾燥させたもの。主に薫香用として用いられます。薬用としては健胃薬、鎮痛剤として使用されます。

香りの系統ウッディーで酸味のある香り
主な産地中国、インド

大茴香(だいういきょう)

モクレン科の常緑樹の実。スターアニス、八角茴香と呼ばれ、スパイスとして有名です。防腐剤、健胃薬として使用されます。

香りの系統スパイシーで奥深い香り
主な産地中国

安息香(あんそくこう)

エゴノキ科の安息香樹の樹脂。去痰剤、防腐剤として有名です。薬用としては解熱、腹痛、鎮痛剤として使用されます。

香りの系統バニラやキャラメルに似た、甘くやわらかな香り
主な産地ベトナム、インドネシア

貝香(かいこう)

巻き貝のフタを粉末にしたもの。生臭い香りが特徴ですが、主に保香剤として香りを安定させるために使用します。

香りの系統磯のような癖のある香り
主な産地アフリカ、中国

山奈(さんな)

中国南部の多年草の根、茎を輪切りにし、乾燥させたもの。防虫剤に使われます。薬用としては健胃薬に使用されます。

香りの系統ジンジャーのような甘さと爽やかさを併せ持つ香り
主な産地中国

藿香(かっこう)

シソ科の多年草を乾燥させたもの。パチョリと呼ばれ、香水にもよく使用します。薬用としては健胃薬や皮膚病の薬に使用されます。

香りの系統濡れた土や墨を思わせるウッディでエキゾチックな香り
主な産地中国、マレーシア

香木選びのヒント

香木はそれぞれ香りの系統や価格帯が大きく異なります。まずは白檀のようになじみやすい香りから試し、慣れてきたら沈香や伽羅といった奥行きのある香りに挑戦してみるのもおすすめです。

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